ウェスレアン・ホーリネスとは何か
キリスト教の一教派としての歴史
使徒たちの信仰(使徒信条にまとめられている)
↓
古カトリック教会(現在のカトリック教会と区別するため「古」が入っている)
↓
1054 東西二つに別れる
西・ローマ・カトリック教会、
東・ギリシャ正教会、ロシア正教会など
↓
1517 宗教改革ののろし
カトリック修道士、マルティン・ルターの宗教改革。
プロテスタント(反抗者)教会の成立。
聖書中心の教会、
ルターは塔にこもって聖書をドイツ語に訳す。
スイスでは、ジャン・カルヴァンが宗教改革をし、長老派、改革派などにその伝統が受け継がれています。
イギリスの教会(国教会)→メソジストの母体。
イギリスの教会(アングリカン・チャーチ)は、分類的にはプロテスタント教会に属しますが、カトリック教会とプロティスタント教会の中間にあると言われています。
ジョン・ウェスレーとメソジスト運動
イギリス国教会の牧師だったウェスレー(1703-1791)はオックスフォード大学で説教をしました。聖書の御言葉どおりに生きることを求める説教でした。当時の大学、社会、教会も不道徳な空気に包まれていました。ウェスレーの説教は当時の教員や学生を厳しく指弾したと受け取られました。ウェスレーは公に説教をすることを禁止されました。
説教の場を奪われたウェスレーは、野外など非公式な場所で説教をせざるを得なくなりました。亡き父の墓石の上でも説教し、たくさんの人々が来てウェスレーの説教に耳を傾けました。
ウェスレーの言葉に共感し、従った人々は多くありました。それは独自の活動(メソジスト運動)となりなりました。メソジスト運動が起こらなかったら、イギリスは不道徳のために滅びていたと評価する人さえいます。
ウェスレーの信仰の特徴は「心の純潔」。
ウェスレーは、聖書の御言葉や、先人の書物を学び、キリスト教の本質が、心のきよさと神への愛であることに気づきました。彼の神への純粋な信仰は、たゆみない伝道活動にかりたてました。
日記や注解書のほかに、「キリスト者の完全」という著書があります。これも「心の純潔」を目指したものです。
「メソジスト」と言うのは、ウェスレー兄弟たちの信仰生活のスタイルに付けられたあだ名です。ほかにも色々なあだ名が付けられましたが、「メソジスト」が最もふさわしかった? それはメソッドという英語からでていて、「方法、秩序」という意味。ウェスレーのグループの人々が、信仰と生活の一致を目指して、几帳面に規則正しい生活を行うことを目指していたからです。
「ウェスレアン・ホーリネス」とは
「ウェスレアン」とは、ウェスレーの信仰に学ぶ人々。ウェスレーが語った、きよい心と行いをめざします。ウェスレアンとは、そのような人々です。
ホーリネス「きよい(聖、清)」という言葉の英訳。「聖潔(きよめ)」とも書きます。「クリスチャンになってから気づく心の中にとどまっている罪」(クリスチャンの罪)から解放される恵みを宣証するのが伝統的な「ホーリネス教会」です。ウェスレーが説いた「心の純潔」を信仰の中心と大切にしています。
ホーリネス運動の始まり
メソジストの伝道者、中田重治が始めた運動(1901)。
中田重治は<新生、聖化、神癒、再臨>の「四重の福音」を強調。聖書的、福音的信仰の中で、体験可能の四つの恵みとしています。
<yama>